2014-07-20
2014-04-20
2014-01-14
2013-12-03
2013-09-26
2013-08-20
最近の猛暑の関係で、九電の電力需給が逼迫しています。とはいっても、エアコンを停めて節電したことが原因で熱中症で倒れたりしたら本末転倒です。では原発を再稼働するのか、といっても簡単に再稼働できる状況でもありませんよね。 しかし、このままでは電力不足になるのは目に見えています。
そこで、少しでも多くの方に太陽光発電システムを設置していただくことが必要なのはもちろんですが、各家庭レベルでできる節電ということで、定置用蓄電池の導入を考えてみてはいかがでしょうか?
現在は売電価格が買電価格を上回っていますから、電気は貯めるよりも売る方が得です。しかし、将来買電価格が売電価格を上回る状況になった場合、太陽光発電で造った電気は売電するよりも蓄電池に貯めて、貯めた電気を夜間放電することで極力九電から電気を買わないようにする方がお得な状況に変わってきます。
現在の電力需給の逼迫状況から見て、私は結構早い時期にこのような状況に変わると思います。そうなると、各家庭に1台定置用蓄電池を設置する時代になってくると思います。 実際、省エネ先進国ドイツでは、売電単価が電力料金を下まわってしまい、「太陽光の電気は売電せずに、蓄電して自家消費に回す方がお得」な時代になっているとのことです。
以前は「売電の押し上げ効果」などという理由で、定置用蓄電池を設置すると太陽光の売電単価が下がるため、定置用蓄電池は積極的には勧めていませんでしたが、シャープさんをはじめとする最近の定置用蓄電池は売電単価が下がらない仕様の製品が出てきています。しかも、シャープの定置用蓄電池はメーカーから無償で10年保証が付与されます。
蓄電池ユニットの寿命も約8000サイクルまで延びました。単純計算で1日1サイクルの消耗で約21年の期待寿命になります。(もちろん、実際の消耗度合は使用状況や設置環境で変わるので、蓄電池ユニットの期待寿命は約10年と考えておいた方が安全でしょう。)
今なら国から補助金(機器費用の1/3。結構大きい金額です。)が出ます。 電力会社が値上げして定置用蓄電池の設置が増え始めた頃には補助金は出ません。
そろそろ、定置用蓄電池の設置を考えてもいい頃ではないでしょうか? おススメですよ。
用松 俊彦
2013-07-29
見積もり提出時にたいていの販売会社は「予想発電量(発電シミュレーション)」をお客様に提出します。ところが、ほとんどの販売会社が出す発電シミュレーションはその販売会社の創作です。あれを真に受けると確実に失敗します。
長年の実績があるシャープや三菱が出している予想発電量は控えめに出しているのである程度信頼できますが、後発メーカーが出している予想発電量は実績がない分開き直っているのか、かなり過剰な数字になっています。
また、それに輪をかけるように、ソフト会社が「見積もり支援ソフト」なるものを販売会社に売っていて、営業時にそのソフトで作成した販売会社独自の予想発電量を提示するものだから、もうメチャクチャです。
真剣なまなざしで予想発電量を比較検討されているお客様を見ると、「あ、それウソだから参考程度に見といたほうがいいですよ。」と言いたくなります。一度言ったことがありますが、「他社批判」と取られて失注してしまった苦い思い出があります。よって、指摘しにくいのが実情です。
基本的に、南向きに1kW設置したら、年間の予想発電量は約1000kWhです。それ以上でもそれ以下でもありません。PV施工士の試験でも出てきます。予想発電量を基に検討するのなら、この数値(=業界の経験値)を基に検討すべきだと思います。
太陽光発電はもともと大雑把な製品で、あくまでお天気次第の受け身の発電システムです。発電量も1秒単位でめまぐるしく変わります。発電量は計画できないし、天候や気候の変動は予測できません。 細かく検証すること自体があまり意味のないことです。
当社がお客様に提案する際に出す「予想発電量」は、オーバートークにならないように、シャープが計算して出してくるものを提出します。見積もり支援ソフトも持っていますが、配置図作成にしか使用していません。
上記「業界の経験値」を大幅に上回る予想発電量を提出するような販売業者はいい加減な業者だと考えて良いと思います。
2013-07-26
イオン大野城店のイオンチアーズクラブの小学生の皆さんが、太陽光発電の勉強をしに当社ショールームに社会科見学に来ました。
イオンチアーズクラブは毎年テーマを決めて環境の勉強をするサークルだそうです。今年のテーマが「資源」ということで、エネルギーの勉強の一環で当社に太陽光発電の勉強をしに来られました。
子供たちに太陽光発電のしくみについて楽しく説明させていただきました。たくさん質問を受けたのですが、子供たちからの質問は実際の商談の際にお客様からいただく質問とほぼ同じ内容でびっくりしました。
最近の子供たちは相当にレベルが高いですね。
用松 俊彦
2013-07-22
「変換効率」 「kW単価」 「単結晶」 「多結晶」
我々の業界ではよく聞くこの単語ですが、本来は業界内の商談で使われる用語だったものですが、近年インターネットなどで勉強されたお客様が、購入の際に基準として使うケースが多々ありました。
しかし、最近になって、変換効率やkW単価を気にされるお客様が少なくなってきました。これはいい傾向だと思います。 さすがに、変換効率やkW単価が太陽光発電システムの価値を測る指標として使えないことに気付いたのでしょうね。
なぜなら、kW単価を基準に商品選定すると、製造元すら分からない粗悪品や、型落ちの誰も買い手がつかなくなった旧モデルのパネルを売りつけられる可能性が高いうえ、工事品質とは無関係なので、kW単価だけを基準に業者を選択すると、お客様自身で手抜き工事を奨励してしまうことになりかねません。
また、変換効率という指標はシステムの発電能力を表す指標ではなく、ユーザーには無関係の指標です。変換効率が高いと発電量が多いと思いがちですが、パネルの発電量=発電量ではありません。いくら変換効率が高くても、システムの設計(モジュール割り付けや回路の設計、パワコンの機種選定や設置位置の選択、接続箱や昇圧器の有無 など)がいい加減だと、せっかく発電した電気をうまく取り込めず、ロスが発生して結果的に発電が少なくなってしまいます。メーカー提供の設計ソフトを使って機械的に見積もる業者が増えてきました。 この類の業者はいい加減な設計が多く、モジュール配置にしても見栄えも何もあったものではありません。
「kW単価」で説明する業者や、やたら「変換効率」やパネル1枚の発電量をPRする業者は、いい加減な業者か最近始めたばかりのど素人の業者と思った方が良いと思います。 kW単価で説明する業者は設計・見積する能力がない業者の可能性が高いです。変換効率やパネル1枚の発電量でPRする業者は、商品知識がないか、説明能力がないのかどちらかです。
同様に、「単結晶」「多結晶」もユーザーには無関係の単語です。単結晶の方が多く発電すると思われがちですが、単結晶200Wと多結晶200Wの発電量は同じです。また、単結晶の方が良質の電気を造るわけでもなく、多結晶だから粗悪品というわけでもありません。 パネルが単結晶であることを強調する業者は、無勉強のど素人業者かお客様を騙そうとしている悪徳業者の可能性が高いと思って良いです。中国製のパネルを販売する業者に多く見られます。
私は説明の際に「変換効率」「kW単価」「単結晶・多結晶」の類の単語は使用しません。お客様にとって無意味な指標だからです。
みなさんも業界用語に惑わされないように気を付けましょうね。
用松 俊彦
2013-06-29