2016年03月18日(金)12:52
3月7日(月)の午後は、GCコースにとってのSpecial Day!
ご縁があって、デンマークから来た高校生たちと交流することができました。
彼らは修学旅行で日本を訪れていますが、大阪や京都だけでなく福岡にも立ち寄るチャンスがあったため、今回の交流会が実現しました!
修学旅行で福岡を選んでくれるなんて、うれしい!と生徒たちも大喜びで準備をしました。
まずは、歓迎セレモニー。
同年代なのに体の大きいデンマークの高校生たちにドキドキしながら、まずは学校や自分たちの紹介。
2人の男の子が急きょ司会のお手伝いをしてくれました!
もちろん司会もすべて英語です。準備された原稿通りではない、咄嗟の英語力が試されます!!
一気にパーティームードで盛り上がります!
アイスブレイクに一緒にランチタイム。なんとこの日は、デンマークの生徒たちのためにGCコースの生徒たちが一人一品作ってきました!
からあげや卵焼きなどの自分たちのお弁当の定番おかずだけでなく、ちらし寿司やおいなり、ベジタリアンでも食べられるものやたこやき、デザートまでものすごい種類です!
おうちの方に手伝ってもらったそうです♪
豪華なお料理にデンマークの高校生たちも喜んでくれました!
「Please help yourself!」と連れていったり、これも挑戦してみてと勧めたり、すぐに打ち解けられました。
ここからはグループです。
しばらくフリートークで盛り上がっていましたが、時間がくるとここからはお勉強。
自分たちの国についてグループごとのテーマでプレゼンしていきます。まずは、デンマークの紹介から。
困っているグループには司会が助け舟を出しに行ったようですね。
学校のことや社会制度のこと、教育や政治、スポーツや文化、食べ物などテーマはさまざま。
クイズ形式でプレゼンしてくれたグループもあったようです。
1グループあたり日本人のクラスメイトは2〜3人しかいませんので、ただ英語を聴いて理解するだけではいられません。
自分から発言し、参加し、相手とコミュニケーションをとっていくことが必要な時間です。
シンガポール研修で姉妹校の生徒たちとのプレゼン・ディスカッションを経験した生徒たちはさすが!
相手の言いたいことを引き出すようにあいづちを打っていきます。
何を観ているのかな?!と思ったら、デンマークの学校の様子や1日の生活をまとめたビデオでした!
アントレプレナー教育も盛んなデンマーク。
英語力もさることながら、プレゼン資料や動画編集のスキルも、日本の高校生よりずっと上に感じましたね。
とっても楽しそうに学んでいる様子が伝わるでしょうか。
いよいよ、自分たちのプレゼンの時間です。
生徒たちは8つのグループに分かれてテーマごとに紹介していきます。
日本の流行やファッションについて調べたグループもあれば、お笑いやお菓子についても。
クイズ形式にしてみたり、集めた画像や動画に英語の解説をつけたり・・。
一人では難しくても、3人グループならだいたいのことは出来るようになっています。
「デンマークの生徒たちはふるまいも大人!」でディベートを盛り上げてくれたり、英語のサポートをしてくれたりしています。
自然と距離も縮まりました。
日本の駄菓子についてのグループは、体験型のプレゼン。
フエラムネも、こどもびいるも、挑戦してみて〜〜!
大好評!
この後、ほかのグループからも生徒が集まってきて、試させてくれと大人気でした!
次は、雙葉の生徒によるカッティングマシンのワークショップ。
簡単なプログラミングをして、お土産になるようなネームシールを作ってもらおうというもの。
忍者や扇子などの生徒たちが事前に準備したモチーフをトレースして、名前を入れていきます!
全体に英語でレクチャーして・・
いざ制作!FabLearnAsiaでワークショップを経験した生徒たちや、カッティングマシンを使える生徒たちがテーブルについて、フォローしていきます。
教室の後ろでは「縁日」「祭り」をテーマにした体験コーナーに生徒がいっぱい!
日本の遊びを教えて一緒に英語でトライ!
カッティングマシンの待ち時間も退屈しないように・・と生徒たちが考えて、準備しました!お祭りをテーマにしたのがとっても喜ばれました!!
これも大事なおもてなしですね。
日本についての○×クイズのコーナーでは、正解するとチケットをもらうことができます。
そしてこのチケットで、ほかの遊びに参加できるというしくみだそう。よく考えました。
折り紙の体験ブースでは座りきれないほどの生徒たちに、一生懸命鶴の折り方を教えています。
この日のために英語で「鶴の折り方」テキストを作っていたのですね〜。デンマークの先生方にも好評!
大盛況だったのは、わたがしと、あめのつかみ取りのコーナー。
初めての味に行列ができてしまいました!!
はっぴを来たSTAFFさんたち、準備も全部自分たちで・・お疲れさまです。
そうこうしているうちに、カッティングマシンの技術班も着々とシールの仕上げをしていました。
ランチで余ったインスタントのお味噌汁とお吸い物はお土産に渡しました。
食べ方を英語で説明するのは余裕♪という感じですね!
何人かの生徒たちが、今日作ったシールについてのコメントをくれました。
日本らしいモチーフを気に入ってくれて、生徒たちも喜んでいました!
司会が機転を利かせてマイクをまわし、雙葉の生徒たちからの感想も!
半日でしたが、楽しい交流の時間をありがとうございました!!
夕方になって、デンマークのご一行をお見送り。
残りのSchool Tripが素敵なものとなりますように!
生徒たちは、「次はもっと工夫したおもてなしがしたい!」と早くも次の機会を楽しみにしているようでした。
2016年03月15日(火)12:46
3月5日(土)に開かれたシンポジウムの報告です。
高大連携、グローバル人材育成のため、九州大学と福岡雙葉学園の共催で開かれました。
27年度の本校SGH活動のご報告も兼ねています。
場所は、九州大学西新プラザをお借りしました!
GCコースの生徒たちは朝から集合し、会場の準備に取り掛かっています。
こちらは、1年間のフィールドワークをまとめたポスターを掲示する係ですね。
お越しいただいた方々が見やすいよう、工夫しています。
シンポジウムが行われるホール近辺では、案内の打ち合わせや下見をしています。
生徒たちも初めて利用する施設ですが、お手洗いの場所や案内するお席を覚えています。
発表の生徒たちはマイクテストも!まだかなり緊張しています。
受付係の生徒たちは、先生たちに受付の手順を教えてもらっていました。
早くに来てくださった関係者の先生方にもごあいさつ。
「いつもありがとうございます。今日はよろしくお願いします!」
会場の準備が整い、午後からいよいよ来場者の方々がお見えになります。
生徒たちが総出でお出迎え、卒業式を終えたばかりの高3がお手伝いに来てくれたこともあって、受付はとてもスムーズでした!
司会は、同じく卒業したばかりの高3!
練習する時間もなかったのに、堂々とした立派な司会です^^
開会式は、福岡雙葉学園の麻生泰理事長と、九州大学の久保千春総長による主催者挨拶からはじまりました。
麻生理事長は、本校の教育理念の根底に流れるカトリックの精神がSGH活動にも十分に影響を与えているはずであるということから、GCコースの生徒たちへの期待を語られました。
久保総長からは、九州大学が行っている学内での英語教育・国際基準の教育システムの導入や平成30年に新たに開設する学部についてのお話をいただきました。
また、本校のSGH活動についても、学校だけではなく社会の側からの意見をいただき、社会が求める人材の育成についてお互いのニーズをすり合わせていくことに、このシンポジウムの大きな意義があると話されていました。
福岡市長の高島宗一郎氏も駆けつけてくださり、生徒たちに熱い激励のメッセージをくださいます。
また、文部科学省からは小林万里子初等中等教育局国際教育課長が来賓としてご出席。
福岡雙葉の取り組みについて嬉しいコメントをいただけたほか、生徒たちの卒業後の期待についてもお話くださいました。
第1部は「グローバル人材育成に向けての取り組み」についての報告です。
はじめに九州大学の緒方一夫副学長より、九州大学の取り組みをご紹介いただきました。
九大に来ている留学生の多さ、留学システムのこと、「留学したい」と思っている学生たちの現状やそれらを全力でバックアップしている体制・・など、日本トップクラスのすばらしい取り組みについて貴重な情報を得ることができました。
続いて、福岡雙葉中学高等学校における、平成27年度のSGH活動の報告。
生徒と教員より1年間の概要報告を行い、その後、西山校長より自己評価・分析を行いました。
あわせて、文部科学省が官民協働で行っている「トビタテ!留学JAPAN」事業の高校1期生として、アメリカとコスタリカに留学した生徒の体験報告も。
生徒たちの発表はすべて完璧な英語!
スライドも手作りし、この日のために練習してきた様子に会場からは期待のまなざしと大きな拍手が送られていました。
校長の分析の中には、最近のGCコース生徒たちのアンケート結果も発表されました。
SGH活動を「大変有意義」と感じている生徒、「将来は社会に貢献できる人材になりたい」という意欲のある生徒の割合や伸び率は数字にも表れていました。
まだまだ1年生、これからが本当に楽しみです。
コーヒーブレイクをはさみ、第2部は「高大連携によるグローバル人材育成」と題したパネルディスカッションです。
<パネリスト>
比治山大学学長・SGH企画評価会議協力者長 二宮皓氏
九州経済連合会会長/福岡雙葉学園理事長 麻生泰氏
福岡市特区部長 袴着賢治氏
九州大学副学長 緒方一夫氏
九州大学芸術工学研究院教授 富松潔氏
福岡雙葉中学高等学校SGH推進委員長 吉岡由美子
二宮氏は、「フラット化する世界」「創造性の新時代」において必要とされる力は何か、社会ではリーダーとして汎用的な能力が問われていること、好奇心を持つことの大切さについて話されました。
麻生氏は、第1部に引き続いて日本人のコミュニケーション能力の低さや、
語学力だけではなく、カトリックのスピリットとしての思いやりや感謝、人のためにという気持ちを持って伸びてもらいたいと語られます。
袴着氏には、SGH授業のゲストスピーカーとしてお越しいただいたことがありますが、
今回も福岡市が日本のゲートウェイとなるための施策、スタートアップ(起業)しやすい制度づくり、英語ができる中学生日本一を目指していることなどをお話しくださいました。
イノベーションに適した環境が日本には不可欠であると話されたのは、富松氏も同じでした。
コーディネーターとしてNHK解説委員の早川信夫氏にお越しいただき、いよいよ意見交換です。
向かって右側にはなんと、パネリストの皆さまに混じって高校1年生GCコースの生徒2名も参加させていただきました!
ディスカッションでは、本当に多くの話題について深い議論が交わされました。
・大学に入るための力(=従来の学力)だけではなく、大学に入って伸びるための力(=新しい「汎用力」)が必要である
・ものごとを悲観的・批判的にとらえる力も身につけてもらいたい
・この活動を組織の中でどう浸透・拡充させていくか
・SGH活動で身につけた力を大学側は、入試でどう評価していくのか課題
など
後半はやはり、学力向上との結びつきや評価のことが話題に。
SGH活動で成果をあげた生徒、偏差値でははかれない伸びを学校・大学がどう評価していくべきか。
代表の2名の生徒が正直な思いを語る場面もあれば、九州大学の先生方への率直な質問もたくさん飛び出しました。
コーディネーターの早川氏から「せっかくなので・・」と会場へもマイクが向けられると、待っていましたとGCコースの生徒たちが十名ほど挙手!!
「福岡市がグローバルリーダーであふれたらどんな都市になるでしょうか?」
「女性グローバルリーダーというが、女性の力とはどのような部分ですか?」
「大人も学ぶことが大切な気がしますが、大人も学べますか?」
パネリストの方々だけではなく、会場にお越しのみなさまが生徒の質問にお答えくださいました。
最後には、九州大学の山縣由美子理事より生徒たちへ
「今やっていることは絶対に無駄にならないので、安心してこのままがんばってください」と力強いメッセージをいただき、生徒たちは大きくうなずいていました。
シンポジウムがすべて終わり、みんなでお見送り。
私たちのために、ありがとうございましたという気持ちを込めて・・。
片づけが一段落した頃、麻生理事長先生を囲んで何を?!とのぞいてみると、
パネルディスカッションの中では時間がなくてできなかったという質問をしていました。
最後に、先生方とお話しする機会が!
今日のお褒めの言葉をいただいたほか、将来のことも相談にのっていただけました。
このような素晴らしい機会をいただけたことに感謝し、来年度も頑張ってまいります。
関わってくださってすべてのみなさまに感謝申し上げます。