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口腔ケアが認知症に関係していた

2015年12月10日(木)21:39

歯を失うと認知症になる確率が高い

認知症の人ほど、入れ歯の人が多いという実験結果が発表されています。

認知症と歯の関係について研究した結果、残っている歯が少ない人ほど、記憶や学習能力に関わる海馬や、意思や思考を行う前頭葉の容積が少ないことがわかってきています。



歯の治療



歯と脳内神経の関係



この理由は、歯が無くなると物を噛まないからです。 噛むことは、脳の中の血行を良くして脳の神経を活性化し、海馬への刺激を伝えています。

噛む行為以外にも、食べ物を口に入れる事で、歯を包む歯根膜から神経を通じて、脳への刺激を送る役割を果たしていた事がわかりました。

つまり、歯を失う事で、脳へのバイパス的な役割を果たす神経も、同時に失うことになるのです。

2011年岡山大学院で行ったラットの実験では、噛み合わせが悪いとアルツハイマーの原因物質であるアミロイドβが増えることも発見しています。

また、脳内ストレスや神経細胞の自滅するそうです。

認知症、ことにアルツハイマーの予防には、早期の口腔ケアが必要となります。

歯を失わないための対策 対策としては、歯を失わないための口腔ケアや、正しく噛むための噛み合わせを、常日頃から、治療しておくことが必要です。

また、既に歯を失って入れ歯の人は、正しく噛めるように、歯科医で自分の歯にあった入れ歯に調節してもらうと、アルツハイマーの進行をとめることができます。

歯を失う原因の、4割が虫歯で5割が歯周病です。

その原因と対策を、下記に述べます。

虫歯を作らない 食事の後の食べカスに、ミュータンス菌と呼ばれる虫歯菌が付き、歯垢(プラーク)をつくります。

プラークは歯に付き、時間の経過と共に酸に代わり、歯を溶かして虫歯をつくるのです。

高齢になると歯茎が下がるために、若い頃に歯茎に埋もれていた歯根が、むき出しになっていきます。

歯は、細菌から守るために、硬いエナメル質で覆われています。

しかし、歯茎の中にあった歯根には、エナメルでカバーされていないで、象牙質のままです。

エナメルより柔らかい象牙は、虫歯になりやすいのです。 歯根が虫歯になると、細く厚みがないために直ぐに神経に達しやすく、神経を抜く治療になってしまいます。

神経を抜いた歯は、抜けやすいのが定説ですね。

こうした象牙質の歯を守るには、フッ素が有効となります。

フッ素で、歯の表面をコーティングさせることで、酸から守ってもらいます。

虫歯になりやすい人の歯磨き粉は、フッ素の濃度が高いもの(950ppm以上)、発泡剤が入っていないもの、研磨剤が少ないものを選ぶと良いとされています。



歯周病予防を行う



歯周病は、歯と歯茎のすきま(歯周ポケット)に、細菌が入り歯肉に炎症を与える病気です。

炎症が広がる事で、うっ血して赤くなったり、歯ブラシで血が出たりします。

こんな時は、歯周病を疑ってください。

炎症が続くと、歯を支える骨を溶かして、放置しておくとやがて抜けてしまう恐ろしい病気です。

虫歯などと違って、痛みが伴わないこともあるので、手遅れになることもあります。

食事をすると、分泌される唾液の中には、カルシウムとリン等のミネラルが含まれています。

これらのミネラルが、歯垢(プラーク)をつくり、24時間後には歯石になります。

歯石に細菌が入り込み、プラークは細菌の住処になります。 つまり、歯石を除去することが、歯周病の予防することにつながります。

歯石を、デンタルフロスで定期的に、擦りとります。

また、定期的に歯科医に通い歯石をとります。

歯並びが悪い、虫歯を直した後の被せ物があると、プラークができやすく、歯周病になりやすいと言われています。

歯周病が気になる方で、おススメの歯磨き粉は、研磨剤が入っていないことと、炎症を起こした歯茎の血行を良くしてくれる成分が配合されているものを選びます。

正しく噛むための噛み合わせ 噛み合わせが悪くなる原因は、遺伝、骨の発育障害、虫歯の放置や抜歯による歯並びが原因しています。

歯科医院などの専門医に相談して、正しく噛めるように治療を行います。

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